2007年 03月 11日
ひつじ屋の春休み
店を5日間休み、青春18きっぷを使って旅をしてきました。
青春18きっぷは、鈍行列車5日間乗り放題のきっぷ。
予定をあまり立てず、行けるところまで行ってみようという計画。
【第1日=3月6日】
最初に目指したところは、千葉県の千倉。
千倉の海岸沿いに、『潮風王国』という名の道の駅があり、
その中に、ひつじ屋がお世話になっている
イラストレーター山口マオさんのショップ「海猫堂」がある。
海猫堂のグッズをひつじ屋で販売させてもらっているのだけど
千倉には行ったことがなかったので、一度行ってみたいなぁと思っていた。
松本を出発したのは、3月6日(火)の朝6時。
特にどこにも寄り道しなかったのだが、
千倉の駅に着いたのは午後3時をまわった頃。けっこう遠い。
海は千倉駅のすぐそばにありそうだったので、
とりあえずそちらの方角に歩いてみることにする。
潮の匂いを感じながら、のんびり歩く。
しかし、なかなか海が見えてこない。見えそうで見えない。
たまにちらっと見えても、海岸沿いの道には出ない。
◎デスクトップピクチャにすれば、ごはんもすすむ君。→ さんま かわはぎ
だんだん不安になってきて、通りかかった干物屋さん(?)で道を尋ねる。
すると、「この道をまっすぐ行けば、潮風王国につく。クルマなら5分くらいだけど・・・」
との答え。クルマで5分?なんとなく、じゃあ歩いて30分くらいか、と思ったが、
たぶんもっと長い時間歩いたと思う。こんなに歩いたのは久しぶりである。疲れた。
クルマで5分と教えられたら、歩けばその10倍と考えればいいんだと、あとになって思う。
自転車ならクルマの3倍でいいだろう。
たとえば、ひつじ屋で大王わさび農場のことを聞かれたら、
「クルマで5分くらいかなぁ」と、そんな感じで答える気がする。
すると、歩いたら50分、自転車なら15分、てことになる。いい線である。
あとで海猫堂のササゴさんから、ホントに歩いてきたんですかぁ~、と呆れられました。やれやれ。
久しぶりにUFOを見る。千倉にもUFOはいるのだなぁ。
「なんだよ、ただの鳥じゃねーの」と疑いの目を向ける御仁は、拡大写真をごらんあそばせ。
ね、たしかにUFOでせう。
写真を大きくして見る
ようやく海猫堂に着く。5時閉店なのに、着いたのは4時45分頃であった。
夕日を浴びながら、ササゴさんが閉店の準備をしています。ササゴさんお世話になりました。
写真を大きくして見る 左 中 右
夕焼け空と千倉駅。素朴な、実に味わいのある駅でした。これから再び内房線に乗り、東京にもどります。
夜9時前に上野駅着。
昔は、改札口の上に、発車時刻と列車名を記した木の板がたくさんぶら下がっていた。
そのころとはずいぶん趣が違うけれど、ターミナル駅らしい雰囲気は、いまも感じる。
以前、masa_kanponさんのブログで、タイのバンコク中央駅であるフォアランポーン駅が紹介されたとき、
上野駅みたいだなぁ、と思った。
ターミナル駅には、独特の情感というか、郷愁のようなものがあるのかもしれない。
今夜はこの近くで泊まり、あすの朝早くに東北本線で北上することに決める。
【第2日=3月7日】
あっというまに仙台に着いた・・・。
というようなことは、青春18きっぷの場合ありえない。
きっちり時間がかかりましたさ。
上野5:10→宇都宮6:51 宇都宮6:58→黒磯7:49 黒磯7:53→郡山9:01
郡山9:30→福島10:17 福島11:00→仙台12:12
途中の連絡はスムーズ、ダイヤの乱れもなく順調。
それでも仙台まで7時間かかる。
平日の朝、通勤通学の人と並んで座っているので
「鈍行列車の旅」という気分では、あまりない。「旅情」というものが、感じられない。
しかし、旅情とはいったいなんだろうか。
仙台の駅ビルは牛タンの店だらけであった。
小学生の頃、叔父が仙台に住んでいて、よく遊びに行ったのだけど、
牛タンではなく、「笹かまぼこ」だったような記憶がある。
いつから牛タンになったのだろう。
そういえば、昔は路面電車が走っていたと思うが、いまもあるのかしら。
というようなことを考えながら、ふたたび電車に乗る。