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ひつじ屋旅日記

カフェ&レンタサイクル 安曇野総合案内所 ひつじ屋

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きのう三月書房で買った「ブックカフェものがたり」という本に、
京都にあるブックカフェが何軒か紹介されていた。
どこかひとつでも行ってみようと思い、
Cafe Bibliotic Hello!(カフェ・ビブリオティック・ハロー!)を選ぶ。
それで、その『ハロー』の開店が11時半とあったので、
それまでの時間を使い、龍安寺に行くことにする。

旅の初日に、京都タワーがそびえるビルの2階にある本屋さんで
『日本美術応援団』(赤瀬川原平・山下裕二/ちくま文庫)という本を買った。
そのなかに龍安寺石庭のことが書かれていて、
そういえば高校の修学旅行以来行ってないよなぁ龍安寺
と思い、どうしても行ってみたくなったのだ。

ホテルをチェックアウトし、四条河原町の停留所までぶらぶら歩く。
東横インの朝食サービスのおかげで、おなかいっぱい余裕の朝9時、
君の朝だよモーニンモーニン、である。
金閣寺行きのバスに乗り、終点まで約30分。
途中から雪が降り始め、だんだん強くなってくる。
龍安寺は金閣寺のほぼとなり、停留所から10分ほど歩いたところ。
入場券売り場で、お金を払う。大人500円。
ビニールケースに入った写真を示され
「塀がこのように工事中になっておるがよいか」と聞かれる。へぇ。
『日本美術応援団』のなかに
「あの庭を囲んでいる油土塀なんて、やはり何とも言えない変な古び具合をしているんですよね」(へぇ。)
とあったので塀も見たかったのだが、仕方ない。
じゃあいいです、ってわけにもいかないし。
でも、油土塀はともかく、写真のように、雪のため石庭もよく見えなかったのだった。
「十五個あるはずの石が、どこから見ても十四個しか見えない」
ほぉ、それは知らなかったと楽しみにしていたのに、
十四個どころか何個あるのやらって感じ。 

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“写真3”は、目の不自由な人のために設置された、石庭のミニチュア模型だ。
これのおかげで、石はたしかに15個であるとわかった。

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龍安寺を出て、金閣寺方向に伸びる道。
数年前、京都へ遊びに来たときに自転車で走ったことがある。なつかしい。
歩いているうちに、龍安寺がいまひとつ堪能できなかったし、金閣寺にも寄っていこうかと考えはじめる。

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道ばたの看板。「あなたの こころ が きょうと を まもります」

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雪の金閣寺。

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ふたたびバスに乗る。二条城の近くで降り、「ハロー」に向かって歩く。
京都の市街地はたくさんの道が縦横に伸び、地図が非常に細かい。
でも、慣れてくると、住所から目的地を見つけるのにこんなにわかりやすいところもないと思う。
「ハロー」は、京都市中京区二条通柳馬場東入ル晴明町650にある。
これは二条通と柳馬場通の交わるところを東に入りなさい、という意味。
ハイ、すぐに見つかります、カフェ・ビブリオティック・ハロー。

左の写真が外観、右が店内。
本によれば、もとは明治創業の呉服店。
築百年、純和風の町屋に暖炉を入れ、煙突を作り、レンガ風の壁に仕立てた。
吹き抜け部分の棚に、本や雑誌が並び、手にとり、お茶をしながら読むことができるようになっている。
ひつじ屋のカフェにも、こういうテイストが出せないかなぁと思ったりしています。
まぁ、ブックカフェと大きくひとくくりにされるけれど、店の運営のされ方はさまざまなようで
ひつじ屋はひつじ屋に合ったやりかた、安曇野に合ったやりかたを考えて、やってみればいいのだろうと思う。

注文したコーヒーもおいしく、のんびりくつろぐことができました。よいお店でした。


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さて、これで信州へ帰ろうと思っていたのだけれど、急に思い立ち、大阪に寄ることに。
大阪駅から地下鉄に乗り、心斎橋で降りる。目的地は「堀江」。
雑貨屋さん・家具屋さんがたくさんあるらしい。ちょっと勉強に。
写真は、はじめて来ました、御堂筋(みどうすじ)です。

御堂筋といえば、ある年齢から上の人は欧陽韮韮「雨の御堂筋」(昭和46年)であろう。

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♪小ぬか雨降る 御堂筋  こころ変わりな 夜の雨 あなた・・・・・
あなたは何処よ あなたをたずねて 南へ歩く
(中略)
梅田 新道 心斎橋と 雨の舗道は 淋しく光る あなた・・・・・
あなたのかげを あなたを偲んで 南へ歩く

この歌、好き。おうやんふぃーふぃーって名前もすてき。
いま、歌詞を調べるためにインターネットで検索したのだけれど
ベンチャーズが作曲したのだと初めて知りました。
「雨の舗道」というところを、フィーフィーさんは『あめのほとう』と歌う。
その『ほとう』ってところが、何度聴いてもかっこいい。
この歌を、ぼくはMDに録音して持っている。
「雨の御堂筋」の次の曲は「瀬戸の花嫁」である。(前の曲は「ブルーライトヨコハマ」)
雨の御堂筋を聴いてそのままかけていたら瀬戸の花嫁に変わり
そこに友人のS井さん(設計事務所スタジオゼロサン)が大またで入ってきた。ちょっとはずかしい。
あわててウィリー・ネルソンのCD(「テアトロ」)にかけかえる。

そういえば、「瀬戸の花嫁」(昭和47年)を歌ったのは小柳ルミ子だが
彼女のデビュー曲「わたしの城下町」(昭和46年)のなかにこんな歌詞がある。
♪往きかう人に なぜか目をふせながら 心は燃えてゆく・・・・・・
子どものころ、この歌を聴いて「なぜ亀をふせながら」とはどういうことなのかと、親にも聞けず、ずっと困っていた。 
当時そういう悩みを抱えた子どもが多かったのではないか。

さて、というわけで、いよいよ帰ることにする。そろそろ出発しないと、今日中に帰れない。
青春18きっぷはきょうまでしか使えないのだ。(5日間有効11500円)
大阪14:30発→米原15:48着、米原16:14発→名古屋17:25着、名古屋17:28発→中津川18:44着
中津川20:11発→塩尻21:47着、塩尻22:11発→南松本22:23着
塩尻駅の待合室で電車を待っているとき、ニュージーランド出身の女性と話をした。
諏訪に住んで働いているらしい。やはり青春18きっぷで旅をしていたと。
九州をぐるっと回ってきたのだそうだ。あぁ、このきっぷで旅をする人は多いんだなぁと改めて感じる。

よその観光地にいると、そちら側から安曇野を見る視点が持てる。
そうすると、これからどんなことを考えて観光客を迎えるべきなのか、
安曇野の魅力は何なのか、足りないところはどんな点なのか、
そうしたことを、より深く考えられるような気がする。
じっさい、今年はひつじ屋をどんなふうに育てていこうかと、たくさん考えたし、勉強になることもいっぱいあった。

「観光」は、光を観ると書く。
訪れる人々が、どんな光を求めて、安曇野にやってくるのか、いつも気にしていなければならない。
いつも気にしていることができれば、お客さんがどんなものを必要としているのか、
欲しがっているのか、自然にわかるだろう。
それをいつも切らさず、笑顔で提供するのが、われわれの仕事だと思う。
「また行きたいね、安曇野」とひとりでも多くの人に思ってもらえるように。

こんどは北へ行ってみたいなぁ。5日間で北海道をぐるっと回ってくることができるかしら。

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by hitsujiya-azumino | 2006-01-17 18:36 | 旅の写真