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池内さんの家

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水曜日、設計士をしている友人の池内さんの家を訪ねる。
大正5年に建てられた築95年の蚕室に手を入れ、夫婦で住んでいる。


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旦那さんの剛(たけし)さんは、古民家再生で知られる降幡建設設計事務所で修行したのち
独立して「池内建築図案室」を始めた。

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彼らの新居も、まさに「古民家再生」。
それまで住んでいたところも、「蔵」を自分たちで改造した家だった。
お風呂は作れないので、近所の温泉に通っていた。

その蔵を出なければならなくなって、新たに「住みたい家」を探して回った。
それで見つけたのが、この蚕室だったというわけ。
ここに住むと決めて友人に紹介した時、「よくここに住む気になったね」
と言われたくらい年季が入っていたらしいけれど、
手間ひまかけて時間をかけて、見事に再生した。

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家の南側には畑が広がり、その向こうに雪をかぶった北アルプスが見わたせる。
安曇野らしさ満点のすばらしい風景。

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便器は、使い古され汚れのしみついた年代物を、
ごしごし磨いて甦らせた。

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古民家再生とは、景観に馴染んだ家を建てる(立て直す・再生する)ということだろうか。
景観に馴染むとは、目立たないということ、周りの風景を守っているということ。

そこには作家性というものがそれほど多くはないから、
「仕事」としてはつらいところもあるのだろうと思うが、
だからこそ、池内さんにはぜひ安曇野で活躍してほしい。
池内さんの仕事が評価されるなら、
それは安曇野の風景を守るということにそのままつながるものと思います。

◆池内建築図案室
〒399-8301長野県安曇野市穂高有明6383-2
TEL&FAX 0263-83-6139 e-mail takeshi1009@nifty.com
URL http://homepage3.nifty.com/ikeuchi//

by hitsujiya-azumino | 2010-03-04 17:19 | ひつじ屋のお友だち