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借金を返す話

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能登半島の先っぽで 『松尾栗園』 を営む松尾和広さんが、ひつじ屋に突然現われる。
数日休みをとり、『日本一美味しいスイカを作る夫婦』土肥農園の土肥さん夫婦の家に泊まりながら、
農業の勉強会に参加しているらしい。

松尾さんのことは、土肥さんが紹介してくれた。
輪島(石川県)の近くで新規就農し、栗農園を始めた男がいて、
すごく面白いヤツなんだよ、と。

借金を返す話_a0034487_17203327.jpg土肥さん

で、昨年10月、焼き栗販売が始まった頃、松尾さんに会うために能登半島まで出かけた。
写真は、輪島朝市で焼き栗を実演販売する松尾さんです。

朝市が終ったあと、栗園近くの食堂で、昼ごはんをごちそうになった。
おいしい刺身を食べながら、いろいろな話を聞いた。
一年間漁船に乗り込み働いたこと。
その間、結局「船酔い」を克服できず、「漁業」をあきらめたこと。

肩代わりした借金を、ついに完済したこと。
栗農園を始めるとき、このままでは採算が取れないとわかっていたこと。
その後、さまざまな出会いと「奇蹟」から、経営が軌道に乗り始めたこと。
などなど。思わず涙ぐんでしまった感動的な話の数々。

借金を返す話、というのはいいですね。
本人はもちろん大変なわけですが、
そうしたタフな場面で、その人の「柄」のようなものがあらわれる気がします。

そして、松尾さんの、その「柄」があるからこそ、
おおぜいの人が手をさしのべてくれ、
奇蹟も起こったのだろうと、素直に思わせてくれる。
いやぁ、えらいなー、松尾さん。

農業を志す若者が、安曇野にも多いけれど、
彼らに共通するのは、気持ちがまっすぐで、
純粋な部分をたくさん持っているところだと思う。
ホント、「いいやつ」が多いんだよねー。

土肥さんもそうだし、松尾さんが今回寄った「安曇野ひのき農園」の桧原(ひはら)さん とか。
ぼくが知っているだけでも、数え始めるとどんどん名まえが出てくる。

来年また会いましょう、と約束して別れました。
松尾さん、こんど「彼女」紹介してねー。

】 ひつじ屋店主、輪島行のようすはこちら。
by hitsujiya-azumino | 2009-02-10 15:31 | ひつじ屋のお友だち