「約束の水」のある風景

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安曇野市穂高有明にて。

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【ものがたり】
ミツコは日系ブラジル人。
祖母から、日本は人々が山や森や水に囲まれて暮らす国だと聞いていた。
その祖母が、故郷の村の「約束の水」という湧き水を恋しがりながら息をひきとった。
意を決して祖母の国を訪ねてみたが、
そこにはもう、祖母から聞いていた日本の姿はなかった。
山間地にある祖母の故郷も、無人地区になっていた。
そこでミツコは、ある家族の一団と会う。
家族に無断で山に戻ってきた年老いた父親を連れ戻すのだという。
説得する家族には心を閉ざす老人が、
なぜかミツコの口ずさむ歌に、
子どもの頃の記憶をよみがえらせていく。
老人は、ミツコのために「約束の水」をさがしてやりたいと思いはじめる。
ミツコの祖母が歌っていたという歌の旋律をたどりながら、
老人の心には、在りし日の豊かな村の暮らしがよみがえってくる。
老人の家族や知人も、とまどいながら、人と自然のかかわりを呼び覚まされていく。
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by hitsujiya-azumino | 2008-06-17 00:06 | ひつじ屋日記 | Comments(0)