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イミグレーションオフィスの詐欺男

1月28日
カトマンズの日本大使館にビザの相談に行く。
入り口に、三重に移住したというネパール人男性がいて
窓口での対応を助けてくれる。

館内に入り、係官に事情を相談すると、
こちらから連絡を入れておくから、ネパールのイミグレーションオフィスに行くようにとのこと。
リクシャーに乗り、移動。
オフィス内にいた男性(ブローカーだと後で分かった)に呼び止められ、
必要な書類をそろえたり、パスポートのコピーを用意したり、顔写真を撮りに行ったり、と
いちいち付き合って、面倒を見てくれる。

申請書を提出し、廊下にあるイスに座って待っていると、
さっきの男性が寄ってきて、「手続きを済ますのに8000ルピー(≒13000円)かかる」という。
冗談ではない、そんな大金は持っていない。
(ポケットには200ルピーくらいしか入ってなかった)
「そんなお金は持っていない、それに、日本大使館では、罰金はほとんどかからないと言われた」
「さっきの男性(話しかけてきた‘上役’の雰囲気を漂わせた誠実そうな男性)を呼んでくれ」と訴える。

すると、こんどは担当者らしき人(ブローカーとは別の男性)が、
「彼は今いない、それに担当者ではないから関係ない」と言う。
困ったが、こちらもどうしようもないので、お金はないと突っぱねる。(ほんとうにないもの)

しばらくして、さっきのブローカー男に、離れた場所に連れ出される。
彼がベンチを指さし、そこに座れと言う。
なにかと思ったら「6000ルピーにディスカウントすることになった」と言うではないか。
ディスカウント!?役所が「ディスカウント」・・・?

その後、さっきの‘上役’男性が再び現れ、
最初の男が、悪質なブローカーであること、
お金はそんなに必要ないこと、を教えられる。やれやれ。

この旅行中、初めて、ほんとうの意味で「だまされる」ところだった。
ホンモノの詐欺。
しかも、正規の職員が微妙に「つるんで」いると感じられるところが悪質である。

結局、払ったのは536ルピー(約1000円)。
待っていてくれたリクシャーの運転手に500ルピー貸してもらう。
パスポートのビザ欄に、それらしきハンコをついてもらい、「釈放」される。
これで、なんとか日本に帰れそう。ふぅ。

タメル地区にもどり、チベット料理の『ギリンチャ』でトゥクパ食す。
温かい汁に、そうめんのような麺がはいっている。おいしい。

午後から、メールの返事と、ブログの更新に努める。
インドでは、日本語が使えるサイバーカフェを見つけることができず、
すっかり滞らせてしまった。

夕食も『ギリンチェ』。タントゥクとモモ。
タントゥクは、きしめんのような、ワンタンのような食べもの。
モモは、蒸し餃子に似ている。ぜんぶで100ルピー(≒180円)。
缶ビールを1本買って、ゲストハウスに戻る。
by hitsujiya-azumino | 2008-01-31 21:40 | 旅の写真