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碌山を知る


レンタサイクル&カフェ 安曇野旅の案内所 ひつじ屋


ひつじ屋のサイクリングマップで
荻原碌山と、彼の生きた安曇野を知るための
おすすめコースを紹介しようということになりました。
『工房らっくり』野中由紀子さんからいただいたアイデアです。

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「最初にテラシマさんで花を買うでしょ。
それを持って、碌山のお墓に行くの。
そしてここからここを通って、こことここに寄って
最後にひつじ屋カフェで中村屋の月餅(げっぺい)を食べるのよ。
どお?」
と、具体的かつ詳細なアドバイスをいただきました。

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そんなこんながありまして、
知り合いの郷土史研究家、永沼孝致(こうち)さんが案内してくださり
お話を伺いながら、碌山ゆかりの地を回りました。

まずは駅前通りの花屋さん(テラシマさん)で花を買ってから
荻原碌山のお墓と生家(昭和45年消失のため碑が建っている)へ。
そして、近くに残る相馬愛蔵の生家や、
研成義塾創立に尽くした臼井喜代(うすいきよ)の墓、
井口喜源冶(いぐちきげんじ)記念館、最後に碌山美術館へ。

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下の写真は相馬愛蔵の生家にて。
現当主の相馬安兵衛さん(写真左)が迎えてくださり
写真や手紙、新聞記事などを交え
たくさんお話をしていただきました。
相馬さん、そして永沼さん(写真右)、
きょうはありがとうございました。

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ところで、臼井喜代は男性ですが、
井口喜源冶記念館に飾られた写真を見て
安曇野のペンション「シャロムヒュッテ」のオーナー
臼井健二さんによく似ているなぁと思いました。
もしかしてご先祖様かしら。
こんど臼井さんに会ったら聞いてみよう。

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それから、最後に入った碌山美術館。
ここですばらしい買い物をしました。
フォークシンガー、三浦久さんのCD「碌山」です。

三浦さんは、ボブ・ディランやレナード・コーエン、
ブルース・スプリングスティーンの訳詩でも知られる
長野県辰野町在住のフォークシンガー。
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シンガーとしての活動、訳詩やライナーノートの仕事、
さらに、こどものころを過ごした家で
ライブハウス「オーリアッド(Oread)」を経営し、
信州大学の非常勤講師として
アメリカ大衆文化の講義も持っておられるそうです。

訳詩や著書(『追憶の60年代カリフォルニア』)を通して
三浦さんのことは知っていたのですが
歌を聴くのは初めてでした。
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「碌山」の中に収められている「次郎」という曲が
特に気に入りました。
井口喜源冶の詩に、三浦さんが曲をつけたもの。
美しいメロディー、三浦さんの声、喜源冶の詩、
胸を打ちます。すばらしい。

水豊かなる万水(よろずい)の
ほとりにわれは生まれけり
河辺の柳うちけぶり
すみれの匂う春の朝
雲雀の声に夢さめて
雀の巣をばあさりつつ
水鶏(くいな)の雛のあとを追い
世のさま知らで過ごしけり
(『次郎』1番の歌詞)

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さて、というわけで、きょうの成果をもとに
サイクリングマップや、店内のインフォメーションコーナーで
荻原碌山のこと、彼に影響を与えた人たち
彼が生きた時代の安曇野など、
いろいろ紹介していこうと考えています。
by hitsujiya-azumino | 2005-06-19 20:29 | 安曇野の風景